昨日から北九州は雨が降ったりやんだりの天気です
もうそろそろ梅雨入りでしょうか
さて、今回は戦国時代から江戸時代のお話です
戦国時代の乱世によって、混乱した社会の中で増大して過激となった仏教勢力は信長や秀吉によって、大弾圧を受け、屈服させられ、その流れの中で江戸時代を迎えました
江戸幕府も、仏教教団の反乱を恐れ、その活動を制限する法律を制定しました
「寺院諸法度」と言います
「武家諸法度」と言うのは小学校の歴史の授業で習います
つまりは、大名の活動を制限する法律
寺院諸法度は、その寺院向けの法律です
まず、他宗派の檀家への布教や新たな寺の建立が禁止されたりして、著しく布教活動が制限された。
そして、すべての民衆がどこかの寺の檀家になることを強制しました(寺請制度と言います)
すべての寺は、官僧(幕府から任命された公務員のような僧侶)となり、その民衆の戸籍の管理を任せられました
この結果、僧侶たちは、新たな信者を獲得する努力が不要となり、生活を保障される一方で、布教の余地がなくなり、骨抜きにされていきました
江戸時代のこの寺請制度が、現在の葬式と法事を主な仕事とする現代の起源となり、現在に至っているのです
さて、聖徳太子の時代から日本仏教の成り立ち、発展をお話してきましたが、次回からは日蓮宗の開祖 日蓮聖人(1222~1282)のご生涯のお話をしようと思います。
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