海宝山 妙乗寺

お知らせ

2020.04.27
Stay home!

緊急事態宣言が全国に発出されて、もうすぐ3週間。

みなさん、いかがお過ごしでしょうか。

医術の心得も持たぬ私(副住職)は、
「今、私自身に出来ることは、家に閉じこもり、感染を広げないことだ!」と思い、お経以外の時間は出来るだけ自室に引きこもっております。

しかしながら、何もやることもなく閉じこもっていると、一日、一時間が経つのがとってもとっても長く感じます。

そこで昨日から、この自粛期間中に「ある事」を始めました。

それは、本堂の仏具を磨くこと。
本堂の御宝前に置いてある大小 様々な仏具を磨いております。

仏具屋さんから伺ったお話ですが、
仏具の素材は木。時間が経つと、その木の表面から「ヤニ」が出てきてしまうそうです。

妙乗寺の現在の本堂が完成したのはおよそ40年前。
その時に新調した仏具、いやいや中には今の本堂が完成する前の木造の頃からの仏具もあります。

その仏具たちをキュッキュと磨き続けております。

水拭き→乾拭き→ワックスがけ→乾拭き

なんとも地味な作業ですが、この工程を繰り返していくと、だんだんと仏具の表面に反射した風景が見えるようになります。
おそらくは数十年ぶりに磨かれる仏具たち。

写真は金丸(かなまる)。
1枚目がBefore、2枚目がAfterです。
比べて見れば、一目瞭然。

少しづつですが、元の輝きを取り戻していく仏具たち。
本堂の荘厳さも、より一層増していくように感じます。

本堂を見渡すと、漆で塗られたものばかり。
コロナとの戦いと同じように先は長いです。

 終わりの見えない自粛期間ですが、
コロナウイルスに感染された方々の回復と、医療従事者の健康、そして何より一日も早い収束を毎日 妙乗寺の本堂で祈り続けています。