法要はどのようなプログラム(順序?)でしてるんですか?

今回は、大まかな法事の順序をご説明します。

たとえば皆さんが、「亡くなった親戚の方の3回忌法事にお寺にお参りに来た」と仮定します。

お坊さんが一人、もしくは二人が前に座っています。

まず最初にすることは、勧請(かんじょう)です。

早くて聞き取れないかもしれませんが、よく聞いていただくと、
『謹んで勧請し奉る南無仏 南無法 南無僧・・・』と言っています。

これは、仏様に「今から○○さんの3回忌の法事を行いますので、どうぞ仏様の世界から、私たちの世界に、この本堂に降りてきてください」とお願いしているのです。

この仏様には、お釈迦様はもちろん、皆さんの何代も前のご先祖様も含まれます。

そして、お経を読み始めます。

妙乗寺では、皆さんが私たち僧侶と声を合わせてお経を落ち着いて読んでいただくために、お経の本をお貸しし、ゆっくりお読みします。

お経は、お釈迦様が弟子に向けて話された言葉です。
例え話を用いてわかりやすいように書かれています。

漢字ばかりで読みにくいかも知れませんが、読み仮名が書いてあるので、難しくはありません。

このお経を読んだ後、祖訓(そくん)と言う文を読みます。

これは、日蓮聖人のお言葉です。
日蓮聖人が、弟子の為に書かれたお手紙です。

信仰や、両親への孝行について書かれたものがあります。

また別の機会に説明させていただきます。

そのあとは、
「南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経 南無妙法蓮華経・・・」とお題目をお唱えします。

この時に皆さんには、仏様の前に立って、お焼香をしていただきます
緊張なさることはありません

気持ちを落ち着けて、ゆっくりと故人のことを思い出しながら、お焼香をしてください。

お題目のあとは、回向(えこう)です。

回向では、法事の目的を仏様に申しあげます。

亡くなった方の法号をお読みして、
『本日3回忌のご命日を迎えます○○さん(法号)が仏様の世界でゆっくりとご修行に励まれますようにお守りください』
この回向をお読みして、
『そして、この世に生きる私たちが、健康で怪我や病気をすることなく生活できますように、私たちをお守りください』とお願いするのです。

これが法事の大まかな順序です。

次の機会にお寺にお参りされたときに、よく耳を澄まして聞いてみてください。