海宝山 妙乗寺

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新米・坊守さんのつぶやき

2015.11.09 大和撫子になれる??

こんにちは!
近頃は雨が続いていますが、11月とは思えない温かさ。
皆さん、自然の恵みの日々、どのようにお過ごしですか?

さて、本日は「坊守さん」について、お話したいと思います。

坊守さんは通常お寺の住職・副住職の妻のことを指し
「寺庭夫人」とも言われています。
当山の坊守さんは、もちろん私の義母である法子さん
私のお姑さんであり、大大大先輩です。

読んで字のごとく、坊守さんとは「お坊さんを守る」と書きます。
守る、というか「陰で支える」の方がしっくりくるかもしれませんね。
目立たないところであらゆる能力を発揮し、お寺を支えています。

私の義母・法子さんは、いるだけで華が咲くような明るい方。
当山では、あらゆるところでそんな彼女の芸術作品が見られます。

まず真っ先に目が行くのは「お花」。
母は華道の師範の資格を持っており、お花を活けるプロです。
本堂や納骨堂はもちろん、玄関先などにも置いてあり
お寺を明るく彩っています。
何度か母がお花を活けている姿を真横で見ていましたが、
いやぁ、さすがです。
配置の仕方が素晴らしいのはもちろんですが、
何より母はお花を大切にします。
少し枯れているからといってすぐ捨てるのではなく、
枯れている葉だけを摘み取るなどして、
アレンジを加えて最後の最後まで飾ります。

いのちを大切にしているからこそ。
さすが坊守さんですよね!

定評があるのはお花だけではありません。
お寺に足を運んでくれている檀家さんの間で有名なのは
「お茶がおいしい!」という事。

いやぁ、美味しいお茶を淹れるのって、本当に難しいですね。
以前までは美味しい茶葉があれば美味しいお茶が淹れられると思っていましたが
見当違いでした。
檀家さんの人数によって茶葉の量を変えたり
出すタイミングによってブレンドを変えたり・・

色々な工夫が施されているんです。
すごい!

お花にお茶。
まさに花嫁修業!大和撫子への道は近い?!
と思われるかもしれませんが、知れば知るほど難しさを実感(><)
更に母はこれに加え「書のプロ」でもあるんです。
ひゃぁ〜!

一人前の坊守さんになるには、まだまだ時間がかかりそうです。






2015.11.06 お釈迦様とは?

こんにちは!
11月最初の金曜日、いかがお過ごしですか?

本日は仏教の開祖である「お釈迦さま」について
書きたいと思います。

皆さんはお釈迦様って、どんな方かご存知ですか?
というかまず、お釈迦様って実在した人物って、
ご存知でしたか?
恥ずかしながら私は、知りませんでした(笑。
架空の人物なのかなぁなんて思っていましたけど
れっきとした、歴史上の人物なんです。

ではまず、お釈迦様のプロフィールをご紹介いたします!

お釈迦さまはそもそも、インドのサーキャ族という豪族の
王子として紀元前5世紀頃に誕生したと言われています。

そうです、お釈迦様はもともと、裕福な家庭出身だったんですねぇ。
王子さまですから、不自由なく何もかも手に入ったはず。
結婚もし子供にも恵まれ、幸せな生活を送っていたはずのお釈迦さまは

29歳の時に出家しています。
何故だと思いますか?

それは、地位も富も何もかも手に入れていても
全ての人に平等に訪れる苦しみ、
「老病死」の苦しみから抜け出せない事に気付いたからです。


29歳の時に全てを捨てて出家したお釈迦さまは
6年間の苦行を続けました。
この苦行がまたものすごいんです。

 …校間息を止める
◆/事をじょじょに減らしていき、1位日にゴマと米を1粒ずつ食べる
 地に植えた野獣が俳諧する墓場で修業する
ぁ‐討栄佞ような直射日光に身を苛ませる


などなど・・。いやはや、すごいですよね。
それまで欲しいものは何でも手に入れていた王子がですよ。

しかしお釈迦さまは、ここで大切な事に気が付きます。
「かたよりのない〈中道〉でこそ、真に求めるものに到達できる」と。
そしてお釈迦さま35歳の時、「仏陀(覚りを得た人)」となったのです。

お釈迦さまはそれから約45年間、80歳でお亡くなりになるまで
あらゆる人に分け隔てなく教えを説きました。

ご自身では何も書き残さず、説教を受けたお弟子さんが
代わりに書き残し、それが「仏教経典(お経)」として
今の私たちにまで残っているのです。

お釈迦さまはご自身の覚りはもちろんのこと
何よりも他者に教えを伝えることで、皆が幸福になれることを
望まれました。だから45年間も伝道師として
説法を続けられたのです。


お釈迦さまは膨大な教えを残されました。
それらを理解する事ももちろん大切ですが、
まずはお釈迦さまがどんな方だったのかを知ることが
安らかな心を持てる、第一歩かもしれませんね☆



2015.11.05 新米坊守・愛子と仏教の出逢い

さて、前回の記事から少し時間が経ってしまいましたが、
引き続き私・愛子と仏教の出逢いをお話させていただきます。

突然ですが、皆さんは「自分は日本人だ!」と感じる時はありますか?
それはどんな時ですか?

私はと言うと、お味噌汁を飲んだ時や、美味しいお米を食べた時。
四季が彩る自然の美しさに触れた時
などに感じますが
それらと同じように、「お線香の香り」にも、日本を感じます。
これはおそらく、幼い頃に訪ねていた祖母の家で、毎回仏壇に手を合わせていたからなのでしょうね。
更には神社やお寺に行った時など、なぜか心が落ち着くんです。
前回もお伝えしたように、私は決して信仰心が深かった訳ではないですが、
なぜか神様や仏様の存在を身近に感じると心が洗われ
パワーを頂く事が出来ました。


結婚する前までの私は、とにかく仕事に明け暮れていました。
年も年なのでそれなりに責任のある立場になり
やりがいを感じると共に苦しい事もたくさんありました。
そんな私に安らぎを与えてくれたのが、
ここ妙乗寺の本堂で手を合わせる時間です。
前述したお線香の香りと鐘の音、ろうそくの灯り。
お寺の神聖な空間の中ですと、家の小さな仏壇とは
また迫力が違いますよね。


今では毎朝30分ほどの「朝のお勤め」に参加させてもらい
お経の声と共に夜が明けるという贅沢な数十分を
堪能しております。


お経をあげると、なぜかスッキリしますよ。
是非皆さんも、スッキリしたいときは最寄りのお寺に出向き
朝お勤めをしてみてください。
その日一日が、何か変わるかもしれません☆


2015.11.02 旅立ちの瞬間

こんばんは!
11月に入り、朝晩はすっかり冷え込んできましたが
落ち葉が風に舞い、美しい季節になってまいりました☆

さて、本日はお寺に嫁いでから2か月経って、
初めて参列させていただいた
お葬式についてお話したいと思います。

私の旦那さんである副住職が生まれる前から
当山の檀家さんでいらっしゃったSさん。
先月末、94歳で旅立たれました。
生前に私がお会いする事は一度もありませんでしたが、
亡くなられた翌日の夜にお通夜、翌々日に葬儀を行ったのですが、
その両方に参列させて頂けました。

お寺に嫁ぐ前までは、お葬式と言うと
「故人が亡くなった事を悲しむ」
という感覚しかありませんでした。
「亡くなったらそこで終わり。お葬式は終わりを知らせるもの」。
そしてお坊さんがあげるお経。何を言っているか分からないけれど、
そのお経が更に悲しみを増幅させる。
そんな風に思っていました。

しかし、先日のお葬式では、今までに抱いたことのない感覚が芽生えてきました。
「旅立ちを見送る」という感覚です。

人が亡くなる事は、とても悲しいことです。
私たちはその方にもう会えないですし、
なにより、同じ時間を共有出来なくなります。

それはお寺の人であっても、お坊さんであっても変わりません。
長年当山のお檀家さんであり、お寺のためにたくさんの事をしてくださったSさんです。
同じく通夜・葬儀に参列していた義母は号泣、
導師を勤めた副住職でさえ、読経中に涙声になっていました。
二人にとっては小さな頃から家族のように可愛がってくれた方です。
当たり前ですよね。

お経は、亡くなられた方が無事お浄土に行けるためのものです。
仏さまの世界に旅立たれる前に、新しいお名前(戒名)を与え、
浄土までのお1人の長旅に必要なものをお伝えする。
そして残された私たちが、「南無妙法蓮華経」を唱える事で
必ず辿り着けるようお手伝いをする。

それを亡くなられた方に、旅立ちの前にお約束する。


先日それを目前とし、改めて菩提寺を持ち、
お寺の檀家になる大切さを感じました。

私だったら、生前会った事もない見ず知らずのお坊さんではなく
家族のような付き合いがあったお坊さんに、
その「約束」をしてもらいたいです。

最後の旅立ちは、そういう人に見送ってほしいです。

恐れ多い事ではありますが、
Sさんは嬉しかったのではないかと思います。
そして微力ながらも、私もSさんにお約束させていただきました。
これからもずっと、妙乗寺でしっかりお世話させていただきますと。

彼女の旅立ちの瞬間に立ち会えた事に
感謝します。









2015.10.31 本日は○○の前日です。

こんにちは!
本日は10月31日の土曜日。
街は近年日本でも人気が出てきたハロウィン一色ですね!

ハロウィンはそもそもカトリックの諸聖人の祝日である11月1日の前夜祭として
「秋の収穫を祝い、悪霊などを追い出す」という意味があるそうです。
大切な日の前日には何かと清めておきたいのは、
どの国も一緒なんですね。

さて、日蓮宗にとっても10月31日というのは、ある大切な日の前日。

お坊さんと言うと、「修行」というイメージ、ありますよね?
日蓮宗にももちろんありまして、
「大荒行堂」という非常に厳しい修行
それがまさに、明日11月1日に開始するのです。


当山の住職も副住職も入行したこの修行。
初めて内容を聞いたときは、ただただ絶句でした。
11月1日から2月10日までの1年で最も寒い100日間行われるこの修行
千葉県の法華経寺というお寺に全国の志願したお坊さん達が集まり、
『ひたすら冷たい水をかぶりお経を読み続ける』んです。
朝は午前2時に起床、3時にまず1回目の水行が始まり、
午後11時まで計7回、寒水に身を清めます。
食事は白粥をを朝夕の2回のみ。後はひたすら読経。

もちろん、テレビも携帯もインターネットも使用禁止です。

最初の35日間は家族であっても面会禁止。
ひたすら修行に没頭し、自分自身を清めます。
その後面会が許され、少しだけ外の世界と繋がりを持てるようになりますが
もちろん自分自身の外出は許されません。

・・すごいですよね。
いくらお坊さんとはいえ、超能力者ではありません。
私達と同じ人間です。お腹も空きますし、眠たくもなります。
寒いのが苦手な人もいます。

それでも、乗り越える。
それが日蓮宗の僧侶です。

そんな壮絶な100日間を終えたお坊さん方は、頬はやせこけ
髪や髭は伸びっぱなしで、すぐに病院に行った方がいいのでは?!というお姿になられますが、
顔はとっても厳かで清らかな表情をされているんです。
思わず合掌してしまう、そんな表情を。

と言っても、私もお写真を拝見しただけなんですが・・。

日本のお坊さん達は自分の悟りの為だけではなく
他の方々への成仏のために尽力します。
苦しい修行を終えたお坊さん達は、檀信徒の皆さんや周りの方々に
修行を経て蓄えた「お経の功徳」を分け与えてくれます
本当に、ありがたいですね。


明日からの100日間、全てのお坊様達が無事に修行を終えますよう、
仏さまにお祈りしつつ、10月最後の日を過ごしたいと思います。

追記:写真は副住職の修行が終わり、迎えられた住職に撮られたものです。




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